「2歳以下の子供マグロ」食べまくる日本人のヤバさ 大西洋では30キロ未満の漁獲が原則禁止の背景
メジマグロの漁獲は、同じ数量を漁獲しても小型のため、かなりの本数になってしまいます。また幼魚は成熟していないので卵を産みません。小型魚を漁獲しても、養殖(畜養)に利用するならまだいいのですが、多くがメジマグロ、ヨコワ、本マグロの子などの名称で流通しています。
ノルウェーと日本で異なる漁獲枠の配分
さて、これから国内でのクロマグロの枠の配分が大きな議題になってきます。ノルウェーのように、沿岸漁業に配慮した国の考え方が参考になります。
下の表はノルウェーでのクロマグロの枠の配分です。そもそも大型の漁船には枠が配分されておらず、15メートル以下の小さな漁船に限っての配分となっています。
一方でわが国の配分は、大中巻き網漁船向けに約半分となっており、沿岸漁業への配慮という観点で、ノルウェーとは大きく異なっています。SDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」の中には「小規模・沿岸零細漁業者に対し、海洋資源及び市場へのアクセスを提供する」とあります。
現在の状況は、漁獲枠がタイトなためマグロ漁に出られない一本釣り漁船や、マグロを獲っても水揚げできない漁船があります。また、マグロの釣り船は、月ごとに枠が決まっていて、同じくタイトなために月が替わって釣りが再開できても、数日でクローズになっているケースが続いています。
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