賛否両論「仕事の場で方言を使う」はアリかナシか 方言は「非常に嫌」「場を和ます」 反応さまざま

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ところがその会社が5年前に関西の企業と合併、あろうことか関西弁の渦の中に巻き込まれる毎日となった。

「仕事なのに、関西弁という方言を使うことが当たり前だと思っている感覚がまず疑問。東京弁はときに『冷たく聞こえる』と言われますが、仕事って基本は無機質なものだと私は思っています。方言で相手と近しくなれることもあるでしょうが、私は使いたくないですね」

仕事の場での方言は「失礼」か。日本サービスマナー協会の宮内優衣さんは、マナーという観点で言えば「ビジネスの場では標準語が適切だ」と話す。

「マナーとは、『相手目線』が基本。方言を使うことで相手にその表現が伝わりにくくなってしまうようではNGです。

たとえば私の出身地・茨城には『ごじゃっぺ』という『(悪い意味で)適当』という意味の表現がありますが、社内の会話で上司に『先方の担当者がごじゃっぺで、まだ返事が来ません』と言っても伝わりませんよね」

「訛り」にも注意すべき

地域独特の言葉という意味での方言に気をつけることができても、イントネーション(訛り)は抜けにくい。宮内さんは「そこは許容範囲」としつつ、注意すべき点があると指摘する。

「プレゼンテーションや公の場では、聞き慣れないイントネーションに気を取られて重大な情報を聞き逃すなど、情報を取り入れる側にとっての阻害要因になることも。社内の簡単なコミュニケーションなら問題ありませんが、公の場ではイントネーションにも注意すべきです」

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