「医療・介護」関連4機種を発表、一歩前進したトヨタ自動車のロボット戦略

「医療・介護」関連4機種を発表、一歩前進したトヨタ自動車のロボット戦略

トヨタ自動車は11月1日、介護・医療支援を目的としたロボット4種類を公開した。2013年以降の実用化を前提に、12年から医療や介護の現場で本格的な実証実験を始める。

今回披露されたのは、(1)下肢まひなどで歩行が不自由な人向けに、膝曲げ歩行を補助する「自立歩行アシスト」、(2)脳卒中などで下肢まひが重い人のリハビリを支援する「歩行練習アシスト」、(3)歩くときに転ぶ不安がある人向けの「バランス練習アシスト」、(4)寝たきりの人をベッドからトイレまで移乗するさいにサポートする「移乗ケアアシスト」の4つ。いずれも愛知県の藤田保健衛生大学との共同開発で、トヨタがこれまで自動車開発で蓄積してきたモーター制御、また上海万博などで披露した2足歩行ロボットに採用された歩行制御やセンサー技術などが盛り込まれた。

自立歩行アシストは、大腿部と足裏につけたセンサーで動きを読み取り、最適な角度に膝を曲げる働きをする。現状では脚部につけるロボット本体で3.5kg、背中に背負うデイパック大のユニット(リチウムイオン電池や制御用電気回路を収納)が3kg。背中のユニットは今後、「ウエストポーチ大まで小型化し、重量も2分の1くらいになる」(トヨタの玉置章文・パートナーロボット部長)という。

自立歩行アシストのデモンストレーションは、トヨタとの共同開発にあたった才藤栄一・藤田保健衛生大学教授(リハビリ医学)が行った(タイトル横写真)。自身もポリオのために右足が不自由な才藤教授は、「来年の実証実験を経て、自立歩行アシストがどのように変わっていくのか楽しみ」と、今後の進化への期待を語った。今回発表された4種類以外にも、医療・介護関連のロボットは多数開発中だという。

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