「41歳で東大受験」わずか1年で合格した彼の学び 仕事もある中で、なぜ受験を決意したのか?

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それで会社勤めがなかなかうまくいかないと思ったので、去年まで勤めていた不動産鑑定業の会社を退職して自営の道を決意しました。不動産鑑定士の資格を持っていたので、今年3月に自分の事務所を開業したのです。受験勉強を始めたのは、退職を決めた昨年3月ごろです。

青戸:なぜ開業と同時期に受験勉強も始められたのでしょうか?

風間:今後の仕事を考えたときに、資格があったほうがより有利だと思ったからです。具体的には、土地家屋調査士の資格試験と司法試験の勉強ですね。土地家屋調査士は、会社にいたときから勉強を進めていたので今年合格できましたが、司法試験のほうは一からやる必要がありました。

ただ、受験資格を得るためにロースクール(法科大学院)に通うとなると、ちょっと年齢的にも金銭的にも難しいなと。それでもう1つの選択肢として、予備試験に合格する道を選んだんです。

調べてみると、予備試験に合格しているのは東大や京大の法学部生が多いということがわかりました。もともと大学院に通っていたときから東大に愛着もあったので、文科1類の受験を決意しました。事務所のほうは、今は開店休業状態です。

4カ月前に受けた模試から一気に伸ばす

青戸:今後のキャリアを考えて勉強の必要性を感じられたからなのですね。私も塾講師として東大志望の生徒を合格させてあげられず、自身の力不足を痛感して東大受験を決意したので、近いものを感じます。受験勉強は独学で進められたのですか?

風間:そうですね。会社を退職したので、勉強が仕事の代わりといった感じでした。朝起きてから規則的なスケジュールで、多いときは1日9時間、平均して7時間くらいは毎日勉強していました。

青戸:コンスタントに勉強を続けられていたのはすごいですね。私は周りに勉強仲間がいなかったため、たまに孤独を感じてつらいときもあったのですが、風間さんはずっと1人で勉強していてつらくはありませんでしたか?

風間:私はSNSをやっていなかったので、たしかに孤独を感じることはありました。また、英語は昔から苦手でしたし、入試の4カ月前に受けた東大模試では数学で1桁の点数を取るようなありさまだったので、なかなか伸びない時期は精神的に大変ではありましたね。途中から過去問中心の勉強に切り替えて、なんとか間に合いましたが。

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