夏の防災対策は「冷蔵庫」が肝、今こそ安全確認を 動画やイラストが豊富、役立つサイトを紹介
ダイニングテーブルや学習机の足元に耐震のゲルマットをつけることは、すぐに対策しやすいので、親子で実施してみてください。
安価なものでよいかどうかの質問が多くありますが、値段にかかわらず品質が保証されているものの多くは、「第三者機関による実験結果」「成分」「耐荷重量」が記載されています。
特に赤ちゃんがいる家庭やペットがいる場合は、舐めてしまうこともあるので、最低限、成分の記載があるものをお勧めしています。
危険なブロック塀をイラストで確認
ブロック塀は震度5強で倒れてきます。標準的な重さのものは1個10キロあります。数個でも子どもの体重を超えてしまいます。それが塊のまま一瞬で倒れてきます。
過去の地震での死者数を見ても、全死者数が少ない場合にブロック塀で亡くなる確率が高くなっていて、死者の死亡要因がすべてブロック塀によるものだった、という地震が2例あります。建物の被害が少ない場合でも、倒壊すれば死者を出す、それがブロック塀です。
この時期にしっかりブロック塀のある場所を把握して、「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」の間は、近くを通らないことも重要です。倒壊したブロック塀は命を奪うだけでなく、津波避難を妨げる障害物になります。
危ない「ブロック塀ズ」をイラスト化したものがあります。ダウンロードしてお使いいただけるので、親子でイラストを参考にブロック塀の場所を把握してください。
「厚底ブロック塀」「肌荒れブロック塀」というネーミングとイラストが楽しいので、子どもも探しやすいです。巨大地震注意情報を受け、近所を調べたところ「ないと思っていたのに通学路にもまだあることがわかった」と驚かれた方もいました。
ブロック塀に関しては、自然災害というより過去の教訓を生かせていない人災そのものです。住民が高齢でブロック塀撤去に手をつけられない場合も多いので、個人の自助まかせではなく、地域の課題として撤去や改修を急ぐ必要があります。
以上、簡単にできることから今後に向けた検討も含めて、耐震化・家具対策・ブロック塀についてまとめました。赤ちゃんがいる家庭向けの対策、津波避難やカバンに入れておくべきものについては、次の記事でご紹介しますので参考にしてください。
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