夏の防災対策は「冷蔵庫」が肝、今こそ安全確認を 動画やイラストが豊富、役立つサイトを紹介
そのうえで、今はいつもより多めに保冷剤や冷凍食品を冷凍庫に入れておくのはいかがでしょうか。多くの冷凍庫はモノが十分に入っているほうがよく冷えます。
アウトドア用に保冷期間の長い保冷剤もあり、普段の買い物の保冷剤としても役立ちます。夏の災害および熱中症対策としても体を冷やしてくれるものは確保しておきたいです。
ペットボトルに水を入れて凍らせておいても保冷剤代わりになります。停電したら、保冷剤の一部や凍ったペットボトルを冷凍庫から冷蔵庫に移動します。そうすれば融解熱の作用で冷蔵庫内を冷やせます。溶けた水は飲用や生活用水に使います。
停電時、冷凍庫内の食料は、より保冷機能の高いクーラーボックスに移す方法もあります。現在、販売されているクーラーボックスは性能の高いものがたくさんあります。
また、忘れがちなこととして、常温保存できる食品でも35度を超えると日本産業規格の「常温」の定義を超えてしまいます。気温が35度以上となってしまう昨今、災害で停電したら、放置せず保冷も検討してください。
冷蔵庫が新しく、節電タイプであれば、ポータブル電源などを使い、少しの電力で冷蔵庫を動かし続けることも可能になります。
夏の災害時に冷蔵庫が使えることは、食料確保だけでなく熱中症対策にもつながり効果が高い対策となります。その意味でも、電気代のかさむ古い冷蔵庫は買い替えを検討するほうが良いでしょう。
3分でできる耐震性有無の簡易チェックシート
そして、そもそもの前提として、自宅等の耐震性について確認しましょう。
今回も、南海トラフ地震臨時情報が出たあと、備蓄品や防災グッズをそろえた方は多いと思いますが、家が倒壊するとどんな対策も役に立たなくなります。津波から避難もできません。どれほど何もできなくなるかは、前記事「『地震発生から自宅倒壊まで3秒』そのとき何が」も参考にしてください。
能登半島地震は1月1日だったため、両親の家や、親戚宅、旅行先で被災された方も少なくありませんでした。現在は、夏休み期間中なので自宅以外で過ごすことも多い時期です。滞在予定先の耐震性も一緒にチェックしてみてください。
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