業界のプロは、花火をこうやって鑑賞する! ちょっとした知識で、何倍も楽しめる
前回記事:意外と知らない、花火のトレンドがこれだ!
プロたちはどこに注目して見ている?
日本の花火は「世界一の芸術品」と呼ばれていることを知っていますか。
そのおもな理由は3つ挙げられます。1つ目は花火が真円になること。2つ目は、星と呼ばれる火薬の粒の色が2度、3度と変化すること。そして最後は、円が二重丸、三重丸だったりと、円の中に芯があることです。これらの技術は世界でも日本独自のもので、海外では見られません。
日本では、花火師の腕を競う競技会というものが全国各地にあり、そこに行けば銘品と呼ばれる一品が見られるはずです。
では、花火のプロの間では、どのような花火がよいとされるのでしょうか。大きく分けて4つのポイントがあります。
まず1つ目は「座りがいい」こと。割物花火が真円になるには、打ち上げられた玉が最高点に達した瞬間に開発(玉が破裂して開くこと)しなければなりません。上がる途中であったり下がり始めてからでは、キレイな円にならないのです。これを「座りがいい」と表現します。
2つ目は「盆がきれい」であること。割物花火が真円にキレイな円になったら、「盆がきれいだ」と表現します。
3つ目は「肩の張りがいい」こと。別に人間のように、花火玉の肩が凝ってるわけではありません。星が中心から外側に、キレイに放射状にふらつかないでいっせいに広がることをこう呼びます。
最後は「消え口がそろう」ことです。花火は男のように威勢よくいっせいに開いていっせいに消えます。これがバラバラでは男らしくない、と業界では表現します。そしてこの、いっせいに星がそろって消えることを「消え口が揃う」と言うのです。
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