小説家「予期せぬ人生の変化」二拠点生活の大正解 築75年"超ビンテージマンション"に低予算投資

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よく、超ビンテージを買うなんてばかげてるという声を聞く。そんな古い家を買ったらなにが起こるかわからないじゃないかと。そりゃあそうだ。明日天変地異が起きてマンションが崩れ落ちるかもしれない。

でも私はまだ10代のとき、新築の家もピカピカのビルも百貨店も学校も工場も、一瞬で壊れて焼け落ちるのを見てきた。人間、いつ何が起きるかわからないのだ。

低コストで元が取れると判断したから、今の家を選んだ

ただし大枚をはたいて買った家がおじゃんになるのだけは避けたいから、リスクヘッジとして低投資で買うことを心がけた。最悪、災害が起きて住めなくなっても私には神戸の家がある。かならず投資は余剰資金でやるべし。

だから私は予算を300万円と決めた。私のライフスタイルの場合、サブの2拠点目でも300万なら最低3年も住めば十分元がとれると判断したからだ。

そして維持費を最低限にするため、部屋は40平米あればいい。もしあなたが気になっている部屋があるなら、まずはマンスリーやウィークリーでレンタルして住んでみることをおすすめする。

不便でも気にならないことは人によって違う。私のように「洗面所は朝しか使わないのにスペースをとるだけ無駄だからキッチンと兼用でいいよね」と思える人間だっているだろう。

現在、我が家が払っているのは温泉使用料や水道代、電気代をぜんぶ入れて月に3万弱だから、年間の維持費が30万だ。30万も払うならマンスリーを1カ月借りたほうが気が楽という人もいるのは当然の話。私の場合は決まった布団やドライヤーなどを使いたい性格なので、レンタルよりは持ち家のほうがストレスは少ない。ようは本当に個人の性格次第というわけ。

私がレンタルではなく持ち家にしたもう一つの理由は、不動産投資としてのメリットだ。流動性がある物件であると判断、300万投資しても650万ほどで売れるだろうと見込んでいた(現在、同じ物件の価格相場は800万ほどになっている)。

税金を抜いて300万分の維持費はざっくり計算すると10年だから、10年使って650万で売ればマイナスはないし、その間にマンスリーで稼働させた分は完全な利益になる。

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