ミスドはなぜ「なんか、ちょうどいい空間」なのか 値上げしても業績絶好調、背景の「空間の魅力」

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ミスドの外観の写真
業績が好調な、ミスドこと「ミスタードーナツ」。ドーナツの美味しさはもちろんのこと、人気の背景には「ちょうどいい空間」がある(編集部撮影)

「勉強するとき、いつも近所のミスドに行きますね。長居してもいいって感じなんですよ。コーヒーもおかわりできるし」

21歳の女子大生、Uさんはそう語る。

ドーナツチェーン「ミスタードーナツ」の業績が好調で、親会社であるダスキンの業績を牽引している。

ミスドの快進撃の原因はどこにあるのか。筆者はその一つを、「実店舗の、空間的な魅力」に求めたい。「場所」としての強みが、ミスドの業績を引き上げている。

度重なる値上げでも、好調な業績が続く

まず、ミスドの近年の業績を概観したい。

ダスキンの2024年3月期の決算によると、フードセグメントが約584.4億円で、前期の約488.8億円から19.6%の増加。本業である訪販セグメントが、前期比で0.9%の減少だったのと対照的な数字だ。セグメント利益も前期の約54.7億円から、約69.2億円に伸長している(※便宜上、四捨五入して記載)。

【画像7枚】「コーヒーにおかわり嬉しい」「麺類食べられるのがいい」…。業績が急回復中のミスド。「そう、そこがいいんだよね」と思ってしまう、空間的な魅力とは?
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