ソニー"大当たり"したカメラ「VLOGCAM」の正体 VLOGに特化したミラーレス「ZV-E10」新製品登場

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2020年にコンパクト型のZV-1、2021年にレンズ交換式(ミラーレス一眼)のZV-E10と立て続けに発売したタイミングが、コロナ禍で外出が控えられ、室内から気軽に映像を配信できるVLOGが人気を博する時期と重なったのも認知度を互いに高め合ったといえよう。

日常の出来事やペットや料理、趣味などを気軽に配信できるVLOGははじめるためのハードルが低く、カメラや映像の用語やノウハウがなくても使えるVLOGCAMがそのニーズにマッチしたのだ。

新製品「ZV-E10 II」の特徴は?

そして7月11日、ZV-E10の後継機、ZV-E10 IIが発表されたのである。

実売価格はズームレンズキットで16万3900円(税込、ソニーストア)。円安などの影響で前モデルよりは価格が上がってしまったが、比較的抑えられている。

このカメラには初代から続くVLOGCAMならではの特徴が受け継がれており、なおかつ時代のトレンドに合わせた新機能も搭載されている。

一番の特徴はカメラの知識がなくても使えることだ。

シューティンググリップ(オプション)を使って動画を撮影中。画面左右にはアイコンがありこれをタップするだけで操作できる(筆者撮影)

たとえば撮影モードダイヤルがない。あるのは動画・S&Q(スロー&クイック。スローモーションなどを撮りたいときに使う)・静止画の3段切換スイッチのみである。これはわかりやすい。撮影モードを自分で変更したい人はメニューから行うのだ。

商品レビュー用設定はVLOGCAMならではのもの。

中央にあるのがマイクで「もふもふ」は左にあるアクセサリシューを使って固定する。操作はシンプルで撮影モードダイヤルはズームレバー(電動ズームレンズに対応)、背景ボケボタンなどがある(筆者撮影)

最近のカメラは標準設定で人物の瞳にフォーカスを合わせにいく。でも手に持った商品をカメラの前に突きだして説明するときは、顔ではなく商品にピントが合ってくれないと困る。そのための設定だ。

2番目の特徴としてあげたいのがマイクだ。

VLOGでは自分自身が出演してカメラに向かって屋外でも歩きながらしゃべることが多い。従来のデジタルカメラやスマホで音声をきっちり拾うには別途専用のマイクが欠かせなかった。

VLOGCAMはそこに注目。カプセルマイクを3つ装備して、自分の声をメインに録ったり、逆に前方の声をメインに拾ったりできる。秀逸なのはウインドスクリーンを標準装備したこと。

ディスプレーを手前に向ければ自撮りの写真や動画も簡単に撮影できる(筆者撮影)

これを付けることで屋外での風の音をかなり軽減でき、声をきちんと拾ってくれる。「もふもふ」と通称で呼ばれるこのウインドスクリーンの効果は絶大で、ひと目でわかる特徴にもなっている。

3番目の特徴は自撮り対応。

どのモデルもモニタが可動式で自撮りに対応しているほか、新しいモデルはタッチ操作用のアイコンを装備、スマホ感覚で操作できる。

静止画撮影時の手ブレ補正はレンズ側で行う設計だ。

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