ソニー"大当たり"したカメラ「VLOGCAM」の正体 VLOGに特化したミラーレス「ZV-E10」新製品登場

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正面に3つのカプセルマイクが搭載されており、音声を確実に収録してくれる(画像:オンライン発表会より)

発表会でカメラ開発担当者と立ち話をした際「我々の世代では写真と動画は別のものですが、スマートフォンが当たり前の世代は写真と動画の区別がないのです。その場その場で当たり前のように切り換えて撮ってますから(そういう層をターゲットにした)」と聞いた。

そのVLOGCAMはたまたまコロナ禍で外出が控えられ、室内から気軽に配信できるVLOGの人気と認知向上にともなって知名度もあがったのだろう。

ZV-E10 IIにもふもふを装着したところ(筆者撮影)

特にヒットしたのがVLOGCAMの第2弾として登場したZV-E10。新しく発売されるZV-E10 IIの旧モデルだ。

2021年発売ながら、2024年上半期で6カ月連続で実売1位を記録(ミラーレス一眼ジャンルにおいて。BCNランキング調べ)。売れ続けているのである。

日常的な出来事を動画で発信する

そもそもVLOGとは何か。

「VLOGCAM」のVLOGはVideo Blogの略。

テキスト+写真で日常の記録や考えを公開する「BLOG」に対して、それを動画で行うものを指す。つまるところ日常的な出来事を気軽に動画で発信するコンテンツと思えばいい。YouTube、TikTok、インスタグラムでもよく見られる。

そのルーツがどこにあるのかは定義によるが、VLOGという言葉が最初に使われたのは2002年だとされている。意外に古い。

ただそれが一般的になり、日本でも知られるようになってきたのは、2018〜2019年頃かと思う。2019年6月の時点でVLOGの認知率が30%を超えており、若年層ほど認知度が高いという調査結果(ジャストシステムによる)もある。

その段階でソニーが「VLOGCAM」を開発していたというのは先見の明といっていい。

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