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JR横須賀線「終戦で役割変わった」駅の稀有な歴史 街の中心駅でないが今や軍港巡りの観光拠点に

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  • 森口 将之 モビリティジャーナリスト
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横須賀駅135年の歴史は、決して平穏だったわけではない。太平洋戦争の終戦を機に、駅の役目が大きく変わるという、稀有な歴史を持っているからだ。

横須賀海軍工廠があった場所にアメリカ海軍が駐留するようになり、周囲の土地の一部もアメリカ軍に接収され、軍需輸送から生活輸送への転換が図られていった。そして近年は、観光拠点としても位置づけられている。

日本初の近代的な総合工場である横須賀製鉄所があった地域で、日本遺産に認定された文化財が存在することから、横須賀市が整備を進めてきたからだ。

その代表が、横須賀駅前の海沿いに広がるヴェルニー公園で、1946年に開かれた臨海公園を再整備したものだ。名称を変更してまで整備を行った理由について、横須賀市に尋ねたところ、公園管理課から次のような答えが返ってきた。

「対岸に位置していた横須賀製鉄所の建設に、フランス人技師フランソワ・レオンス・ヴェルニーが貢献したことから、フランス庭園様式を取り入れて再整備を行い、功績を称えてその名を冠しました。 園内にはフランス式花壇や噴水、洋風あずまやなどもあり、約1300株のバラが彩りを添えています」

市民の憩いの公園に

横須賀市はフランスのブレスト市と姉妹都市提携を結んでいるなどの縁もあり、横須賀の玄関口にふさわしい公園に生まれ変わらせ、市民や観光客の憩いの場づくりのために再整備を行ったとのことだった。駅の近くには「ヴェルニー記念館」もあり、横須賀製鉄所で使われた工作機械などが展示されている。

フランス庭園様式を取り入れたヴェルニー公園(筆者撮影)

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