山投資の基本的な取り組み方を紹介しながら、島の山が持つ収益性や将来性にスポットを当て、その投資価値について詳しくお伝えします。
島にある山の投資価値を知るための象徴的な例といえるのが、沖縄・宮古島で不動産価格や地価が高騰した「宮古島バブル」のケースです。
宮古島バブルとは、2015年1月に風光明媚な「伊良部大橋」が完成したことをきっかけに、沖縄の観光地としては石垣島に大きく水を開けられていた宮古島の注目度が一気に高まり、リゾートホテルの建設ラッシュが始まったことで、宮古島の土地の一部が坪単価で500倍以上もハネ上がった……という現象を指しています。
2024年の公示価格を見ると、宮古島の地価は商業地で「12.4%」、住宅地でも「12.3%」(いずれも前年比)という高い伸び率を継続しています。沖縄の地価が全国トップの伸び率を示していますが、10年連続で地価が上昇している沖縄県の中でも、宮古島の地価は群を抜いて高騰し続けているのです。
ここで注目したいのは、坪単価が500倍以上もハネ上がるなど、劇的に地価が上がった土地のほとんどが、宮古島の「山」であったということです。そこが宅地であったならば、販売価格100万円の土地が、いきなり500倍の5億円になるようなことは起こりません。
それまで誰も見向きもしなかった「二束三文」の山だからこそ、地価が500倍以上も高騰して、高値で売買されることになったのです。
島にある山は、数は限られ、面積も限定的ですから、そこを欲しい人たちが現れると、一気に価格が上昇して、高値で売買される可能性を秘めています。こうした急激な高騰が期待できることが、島の山投資の醍醐味の一つであり、最大のロマンでもあるのです。
「山」で新たな利益を生み出す
現代はSNS全盛の時代ですから、インスタやTikTokのショート動画などで注目されると、一気に人が集まってくる……という現象が日常化しています。それまで閑古鳥が鳴いていた観光地や飲食店が、ある日、突然、超人気スポットになることは、すでに珍しくない状況になっています。
島にある山を手に入れて持っておけば、その希少性が価値を生み出す日を楽しみに待つことができますが、ラッキーが訪れる日を漠然と待つだけでは、投資としての旨味がないだけでなく、面白みにも欠けます。
大事なポイントは、手に入れた山のポテンシャルを活かして、さまざまな形で利益を生み出す仕組みを作ることにあります。
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