渋谷駅の地下で今、何が起きているのか ゲリラ豪雨による冠水リスクも大幅に軽減?

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東急百貨店東横店の下から姿を現した渋谷川(撮影:尾形文繁)

実は、東急百貨店東横店東1号館は渋谷川の上に建てられていた。現在同館は解体され、地下を流れる渋谷川が姿を見せている。今回の地下工事は、この渋谷川を移設し、空いたスペースに東口地下広場と貯水槽を整備するという大がかりなものだ。

東口地下広場は、高い階層にあるJR線と、地下にある東急東横線、田園都市線、東京メトロ半蔵門線、副都心線をつなぐスペースとして整備される。完成すれば、地下の4線とJRの乗り換えがスムーズになり、乗り換え時間の短縮や回遊性の向上が図られる。

この広場のスペースを捻出するために、渋谷川を長さ160メートルにわたって明治通り側へ30メートルほど移設することになった。新しい川はほぼ完成しており、7月中に切り替えを行い、8月中に完全に新しい川に切り替わる。広場の建設工事と平行して、すぐ隣では貯水槽の建設も進められている。

日本最大級の展望施設

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屋外展望施設の完成予想図

7月2日には、地下工事に加えて、もう1つの情報が発表された。渋谷駅に建設中の地上47階、高さ230メートルの超高層ビルの屋上に、屋外展望施設を設けるというものだ。

「屋外展望施設の面積では日本最大級」(東急)というのもさることながら、最大の売りはその眺望にある。渋谷のスクランブル交差点は、四方から歩いてくる人がお互いにぶつかることなく歩道を渡り切ることが、外国人旅行者の間で絶賛されている。

今や世界的な人気スポットとなったスクランブル交差点を地上230メートルから見下ろすことができるとなれば、海外でも話題になることは間違いない。実際、東急は「ハチ公、スクランブル交差点に続く渋谷の観光名所になる」と鼻息が荒い。展望施設の料金など詳細は未定だが、地下工事同様、2019年に完成の予定だ。

東急に続き、7月14日にはJR東日本も渋谷駅の改良工事を9月から開始すると発表した。山手線ホームから約350メートル離れている埼京線ホームを山手線ホームと並列する位置に移動し、乗り換え利便性の向上を図る。完成目標は2020年春だ。

東京メトロも2021年度を目標に、銀座線のホームをリニューアル工事中である。現在東急百貨店の3階にあるホームを、東に130メートル移設させる。2022年度には駅の改装も完了させる計画だ。

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