大阪環状線に新車両が導入される本当の理由

満を持して2016年度に「323系」がデビュー

新型車両「323系」はオレンジを基調とした外観。先頭部には「大阪環状線改造プロジェクト」のロゴマークがデザインされている

東京から大阪にやって来て初めて環状線に乗った人は、さぞかしびっくりするに違いない。首都圏ではとっくに姿を消した車両が元気に走っているのだから――。だが、その光景もそう遠くないうちに一変しそうだ。

JR西日本は12月8日、大阪環状線に2016年度から新しい通勤電車「323系」を導入すると発表した。新型車両の特徴として、同社は「安全・安心の向上」「機器の信頼性向上」といったコンセプトを打ち出しているが、環状線への新型車両の投入は、単なる性能向上にとどまらない非常に大きな意味を持つ。

103系と201系が現在の主力

大阪環状線の現在の主力車両は、国鉄時代の1960~80年代前半にかけて製造された103系、1980年代に製造された201系である。

103系は山手線を中心に首都圏の主力車両として活躍していたが、新型車両に置き換わる形で1988年に山手線の運用からはずれている。201系も首都圏では中央線快速や京葉線などで使われていたが、JR東日本管内では2011年までに姿を消している。

ただ、大阪環状線で活躍中の103系も201系も、乗ってみると古さは感じられない。大規模改修を施して快適性を高めたほか、一定周期で検査を行い、部品を修理・交換することで安全性を確保している。

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