「韓流文化」振興の功労者、支援策など成長戦略を語る

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李院長は「大衆芸術家が公演の機会を増やせるような場を用意して大衆文化への関心を高める一方、彼らの権利を保護するのも韓国コンテンツ振興院の役割」と言う。芸術家の権利が保護される土壌が根付いてこそ、大衆文化の質もおのずと高くなる、という狙いだ。

ソウル市内の放送会館に「大衆文化芸術家支援センター」を5月に開設。新人からベテランまで、芸能人やマネジャーなどが、心理的なカウンセリングや法律相談などを受けられるようにしたのも、その一環だ。

多様な文化コンテンツ 関連ソフト開発に注力

李院長がコンテンツの支援政策で最も重視するのはストーリー。きちんとしたストーリーがあるコンテンツは成功し、そうでなければ失敗するというのが彼の持論。「殺人・破壊ゲームが人々を熱中させることもあるが、結局はストーリーが勝負を左右する。特にドラマや映画、アニメーションは、きちんとしたストーリーがなければ映像が素晴らしくても長続きしない」と指摘する。

彼は院長就任前から優れたストーリーの発掘に邁進してきた。釜山・東義大学行政学部教授だった1998年には、同大学内で放送アカデミーの設立に奔走し、初代院長となった。「ゲーム制作者や構成作家を絶えず養成していけば、優れたコンテンツが出てくると判断した」と、李院長は話す。映像に関心のある学生なら、専攻とは関係なく撮影や編集などの実務を学ぶことができ、自ら創業もできるように支援した。当時の学生たちが設立した番組制作会社3社は、現在も続いている。

また、同振興院は2009年からストーリーの公募にも力を入れてきた。映画やゲーム、ドラマなど多様なジャンルへの応募が可能で、世界の舞台で認められるストーリーを発掘するのが目的だ。

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