●面接回数は「3回」までが9割を占める
学生のアンケートを読むと、中には十数回の面接を課する企業もあるようだ。学生の負担が大きく、あまりにも非常識だと思うが、そんな企業は例外である。
今回の企業調査では、面接回数3回までの企業が約9割である。半数近くが「3回」、4割弱が「2回」だ。妥当な回数だと思う。
規模が大きくなると「4回」「5回」という企業が増え始める。「5001名以上」では6回という企業が6%ほどある。6回となると、学生は他社への就活が阻害され、負担はかなり大きい。
●内定出しは大幅に遅れ、「6月前半~8月以降」内定ピーク企業が約4割
11年卒採用では、4月に内定出しのピークを迎えた企業が事務系で43%、技術系で38%あり、いずれも4月が内定出しのヤマだった。12年卒採用では事務系のヤマは5月に移動している。技術系もヤマこそ4月ながらも、5月との差はそれほどなくなっている。
注意したいのは、時間区分が11年卒調査と12年卒調査で変わっていること。11年卒は「6月以降」を1つの区分としていたが、12年卒は震災で選考が大幅に遅延したため、8月以降までに細分化してデータを取った。11年卒の「6月以降」は事務系、技術系ともに2割を切っているが、12年卒では「6月前半~8月以降」が事務系、技術系とも約4割を占め、選考が大幅に遅れている実態を示している。
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