真面目な人ほど職場で「闇堕ちしてしまう」真因 「倫理感の欠如で不正が起きる」への違和感

眠れないような働き方をした勅使川原真衣の場合
「はぁ?それってファクト? あなたの意見は聞いてない」
「時間かかりすぎ。もういいよ。こっちでやるから」
「考えたらわかるよね? 頭使ってくれる?」
仕事が怖い。職場は戦場だ。
自分が寝ている間に案件がどうなるかわからない。またやらかして、叱責されるんじゃないか。そう思うと、眠れなくなり、夜になるのが怖くなる。明け方まで起きていると当然眠気がとれず、また日中に職場で凡ミス。また自信を失い、すべてに疑心暗鬼になり、また眠れず。案の定、入社後最初の人事評価で5段階の最低評価を食らった。もう3か月で芽が出なければ辞めるしかないな……そんな気持ちだった。
――これは20代~30代前半の私の話です。当時「心理的安全性」という言葉も「ストレスチェック」も存在しませんでしたが、職場(コンサルティングファーム)に自分の居場所はなく、極度のストレスで見た目も心もボロボロでした。
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