「休まなすぎ上司」と「休みすぎ部下」に必要な視点 休暇制度が整っていても「休めない」人がいる

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フォロワーシップとは、リーダーをフォローすることではない。組織がよりよい方向に進むよう主体的に動いたり、メンバーに働きかけたりすることだ。

従ってフォロワーシップは、組織のメンバーになっている以上、常に求められる。たとえ新入社員であってもこの意識は必要だ。

しかし、その意識が乏しい若者が多い。若者自身の問題もあるかもしれないが、

「それぐらい、言わなくてもわかるだろう」

と考えている会社側にも責任はあるだろう。

ボート競技で考えてみれば分かりやすいか。8人のメンバーでボートを漕ぐ場合、いくら自分が新人だろうが、勝つために力を尽くさなければならない。ほかのメンバーで不足している部分があれば、何とかカバーしようと意識すべきだ。休んでいる暇などない。

しかし、周りから指摘されない限り漫然と漕いでいるメンバーがいたらどうだろう? 

「休むな」

「自分ができることを考えろ」

と注意されるに違いない。

チームにはリーダーシップが不可欠だ。しかしリーダーシップだけで組織がまとまる時代ではない。「競争から共創の時代」と言われて久しい。共に創っていく時代なのだから、メンバーそれぞれのフォロワーシップが十分に備わっていることが、現代の組織の前提条件なのだ。

大事なのは負荷バランスの"正常化"

若者は、経験を積むまでは必要なリソースとしてアテにされない。ボート競技であれば、戦力になるまではひたすら練習を繰り返して、実力を認めてもらうしかない。そうしないとボートに乗せてもらえないだろう。

しかし一般的な企業では、どうなっているか?

先述した通り、声をかけられない限り主体的に動かなかったり、まだ実力が足りないのにもかかわらず、自己研鑽を怠る。そんな若者がいる。ハードワークよりもワークライフバランスを優先してしまうのだ。

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