「休まなすぎ上司」と「休みすぎ部下」に必要な視点 休暇制度が整っていても「休めない」人がいる

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

この状況を変えない限り、「休まなすぎ上司」はなくならないだろう。十分に漕がず、期待通りのスピードでボートが前に進まないのなら、リーダーが部下の分までボートを漕ごうとするからだ。

休んでいるかどうかは、何にどれぐらい負荷をかけているか。そこで推し量ることができる。表面的な労働時間や、有給取得率などで計測すべきではない。

大事なことは休むことではない。正しいストレスマネジメントだ。労働時間が減らされて、よけいに負荷がかかっている現場はとても多い。

・労働時間を減らす

・休みを増やす

このことで、

・組織全体の負荷が減る

という結果が得られるならいい。しかし、そんな単純なものではない。組織全体の負荷を公正に配分することだ。それも視座を高くし、先を見通したうえで配分するのだ。

何度も立ち止まって見つめ直そう

目先の負荷分散だけを考えたら、どんどん組織の負荷は偏り、「休まなすぎ上司」と「休みすぎ部下」の格差がハッキリしてしまうだろう。上司の疲労はドンドンたまっていくし、若者はいつまで経っても成長しないしで、両者にとって決していいことはない。

上司は正しいリーダーシップを、部下はフォロワーシップを学ぼう。すぐに負荷バランスが公正になるわけではないが、何度も立ち止まってバランス配分を見つめ直すのだ。いったん立ち止まらないと全員の視座を上げることはできないからだ。

誰がどれぐらい労働時間を減らすのか、休みを取るのか、休みの時間に何をやるのかを考えるのは、それからである。

「休まなさすぎ上司」3つの理由
横山 信弘 経営コラムニスト

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

よこやま のぶひろ / Nobuhiro Yokoyama

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。『絶対達成マインドのつくり方』『絶対達成バイブル』など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事