性にまつわる問題が“文明の衝突”を招く--イアン・ブル 米バード大学教授/ジャーナリスト

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多くの人々が、同時多発テロには政治テロの側面だけではなく、文明の衝突という側面もあった、という見方をしている。文化的な対立に関して人々の感情を最も高ぶらせるのは、宗教と性にかかわる事柄だ。

とりわけ、男が女をどう取り扱うかに関する事柄には関心が集まる。宗教と性はもちろん緊密に結び付いている。宗教は一般的に、性的な行動と男女間の関係を律する道具として利用されている。

同時多発テロを文明の衝突と解釈すると、かつての左翼がなぜ、イスラムに対する反感の高まりに関して保守派にくみしたかが理解できる。以前なら、米国の左翼の大部分は、アフガニスタンでの戦争は新帝国主義による無謀な攻撃だと見なしたはずだ。

ところが、同時多発テロ以降、風向きが変わった。タリバンは女性を抑圧し、女性から教育の機会を奪い、女性にブルカの着用を義務づけた。そこで、タリバンとその客分であるオサマ・ビンラディンに対する戦争は女性解放のための戦いだ、との解釈が可能となった。

同時多発テロに対する反応と、ドミニク・ストロスカーン国際通貨基金(IMF)前専務理事がアフリカ系の客室係に対して引き起こしたとされる暴行事件に対する反応との間に、一つだけ共通点がある。それはこのケースでもまた、誤解されやすいやり方で文化的な対立が呼び起こされたという点だ。

ストロスカーンと客室係との間に何が起こったにせよ、彼が容疑者として逮捕され、その姿がメディアにさらされたことに関して、フランスでは大きな批判の声が上がった。

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