性にまつわる問題が“文明の衝突”を招く--イアン・ブル 米バード大学教授/ジャーナリスト

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一方、厳格な権威主義国家に住むイスラム教徒女性には、一般的に、法律による保護を求めるという選択肢はない。女性を支配し続けようとする男たちは、今後も文化と宗教的伝統を利用して、自分たちの権力を正当化するだろう。

アフガニスタンのような国々の国民も、特に女性は、法の下で平等であるべきだ。また、強者であるフランス人男性が自分よりも社会的地位の低い女性に対する暴力の言い訳として「ラテン文化」を持ち出すのは慎むべきである。

Ian Buruma
1951年オランダ生まれ。70~75年にライデン大学で中国文学を、75~77年に日本大学芸術学部で日本映画を学ぶ。2003年より米バード大学教授。著書は『反西洋思想』(新潮新書)、『近代日本の誕生』(クロノス選書)など多数。

(週刊東洋経済2011年10月1日号)

※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。写真はイメージです。本文とは関係ありません
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