「年の差婚が増えた」と信じる人が知らない実態 勘違いが発生してしまう3つの理由を分析
半世紀のトレンドで増加したのは、同年齢婚、妻年上婚、夫1歳上婚で、あとはすべて減少、という結果で、4歳差以上の年の差婚が占める割合は15%減少していますので、「年の差婚は珍しくなくなった」「年の差婚が増えた」は統計的に見ると、現実とはまったく逆の思い込み発言であることがわかります。正確に言うなら「年の差婚が減ってきている中でも」「以前より年の差婚は減ってしまったが」などとなります。
なぜ誤解発言が発生するのか
夫婦の年の差が縮小する中で、なぜ「年の差婚なんて珍しくなくなった」という発言を堂々とする人がいるのでしょうか。理由は3つあると思います。
1つ目は過去にも何度か解説したことのある「フィルターバブル」効果です。情報ポータルサイトやYouTubeなどは、閲覧者の過去の検索や閲覧情報から、その人が好きそうな記事を探してきてトップ画面に掲載、閲覧のおすすめをするレコメンドエンジンが設定されています。こういった仕組みに精通している人は問題ないのですが、知らない人は「自分が欲しい情報ばかりがネット上に掲載されるようになり、次第に社会が自分好みに出来上がっている、と勘違いをしてしまう」という結果になりかねません。
おそらくですが、年の差婚記事が好きで見ているうちに、次々提案される年の差婚記事に「こんなにニュースになるほど年の差婚が増えたのだ」と誤解してしまうのでしょう。
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