間取りを変えずに作る「自ら勉強する子に育つ家」 廊下に3段ラックを置き、ランドセル置き場に
しかし、学力を上げるために「勉強させること」から出発すると、原理から外れているため、子どもは抵抗し、逆転現象が起こることが少なくありません。その結果、親が何度もいったり、やらせたりすることで、日々疲弊していきます。日々の慌ただしい生活の中で、「じゃあ、どうすればいいの?」と思いますよね。
もちろん、声かけやしくみをつくることで、その子らしさを発揮できるようになる方法もありますが、それよりももっとシンプルにできる方法があります。それが、家庭内のレイアウトを変えるということです。ただし、親の都合で変えるのではなく、子どもの特性、性格、タイプに合わせたレイアウト、しかけをつくっていくことです。
自分の家との共通点や、相違点を見つけ、自分の家だったらどのような工夫ができるのかを考えるきっかけにしてみましょう。我が家に取り入れられることは参考にして、子どもが自分から勉強をしたくなる環境づくりを意識してみてください。子どものあまりの変わりように驚くと思います。
ランドセル置き場上のリストで自分から動く子どもたち
Aさんの間取りと工夫ポイントを紹介します。
住居:マンション
子ども:小学3年生(9歳)の男の子/6歳の女の子/4歳の女の子
主な学習場所:リビング
3人のお子さんを育てるAさんは、マンションにお住まいで、ランドセル置き場に工夫が見られます。
3人のお子さんの荷物は、廊下に3段ラックを置き、そこをランドセル置き場にすることで帰宅後の片付けがスムーズにできるような対策をしています。
●3段ラックの壁に
・時間割表
・持ち物一覧
・帰宅後、行うこと一覧を貼ってチェック
→自分で準備して忘れ物がほぼゼロ!
●世界地図・日本地図、ひらかな・カタカナの表を貼っている
●学習場所となるダイニングテーブルには物を置かない
・子どもに言葉の意味を質問されたときに親が引く国語事典のみ
●ダイニングテーブルで勉強
■見える化で毎日のルーティンを定着させる
ランドセル置き場のすぐ上の壁には、やることや持ち物が一目で確認できるように、やることリストや持ち物チェックリストが貼ってあり、見える化がされています。やることがいつもわかるようになっているため、ルーティンとして定着しているようです。
学校から帰ってきた後にやる宿題や自宅のプリント学習、翌日の学校の準備などリストを見ながら自分で行える工夫があります。
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