アイドル苦しめる「心の不調」"数字"に見る過酷さ 「アンケート結果」から見えてきた驚きの実態

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続けて、アンケートにはこんな項目も含まれている。

Q「アイドル活動時、生理について不便なことor不便だったことを教えてください」

回答の上位は、

「生理による身体的不調がある」 63.1%

「生理による精神的不調がある」 58.3%

「生理について悩み事・困り事があっても我慢したことがある」 28.2%

「生理による不調について男性スタッフからの理解を得られない」 14.6%

「周りから生理による不調を我慢するように言われる」 7.8%

となっている。

体調や精神的な不調はもちろんのこと、3割近くは我慢しているという現実がこのアンケートからは見えてきた。

橋本さんも、ライブアイドルのカラダに関する知識は大きな問題だと指摘する。

「生理がこないのはラッキーくらい」に思っていた

「私もアイドルのころ、何年も生理が来ていないときがあって、当時はそれがいいこと、むしろラッキーくらいに思っていたんです。そのほうがライブもラクですし。でも、あるとき病院に行って先生に話したら、すごい怒られて……。それで、はじめて自分のカラダが異常な状態だったことを知ったんです。当時は、生理の知識も不足していました」

橋本さん自身もアイドルの現役時代、自身のカラダの不調を理解できず、無理に活動を続けていたこともあり、この生理に関する悩みになんとか力になりたいという思いが強い。

「知識が不足しているから、当時の私のように『生理が来ないことが異常である』っていう認識を持てない子も、まだまだ多くいると思います。だけど、日々のライブ活動に必死で、その異常な状態に自覚が持てないんです。我慢して病気を悪化させてからでは遅いんです!」

加えてライブアイドルは基本、フリーランスであることが多いため、健康診断も自らの意思で行かなければ、カラダの状態を把握することは難しい

橋本さんもアイドルを辞め、議員となってはじめて受けた子宮頸がん検診で経過観察となり、そこではじめて健康診断の重要さに気がついたという。

「私がそうだったように、ライブアイドルの子たちは子宮がん検診の存在すら知らないでしょうし、健康診断すら受けない子も多いと思います。当然、生理に関することを言うのもためらわれるような環境なので、まずは自身のカラダに関して知ってほしいですね」

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