韓国で23年興収1位「ソウルの春」が描く軍事反乱 実在の事件に一部フィクションを交えて映画化

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そして国と国民を守り、正義を貫くために最後まで反乱軍に立ち向かう、首都警備司令官イ・テシンを演じるのはチョン・ウソン。『MUSA -武士-』や『グッド・バッド・ウィアード』などのアクション大作から、『私の頭の中の消しゴム』といったラブストーリー、そして悪人の世界に堕ちていく悪徳刑事を演じた『アシュラ』まで、その役柄の幅は非常に広く、韓国映画界に確固たる地位を確立している。

最後まで緊張感が途切れない

チョン・ドゥグァンとは真逆のベクトルを持つイ・テシンを演じるにあたり、「何よりも観客の皆さんがこの映画に没頭していただくためには、イ・テシンの信念が伝わるように演じることが重要でした。俳優として持てる技術のすべてを注ぎ込み、観客の皆さんの共感を誘えるよう演じることに徹しました」という。

「反乱する側」と「鎮圧する側」の一触即発の攻防は、最後まで緊張感が途切れることなく続く。それはまさに観客が、国の運命が変わる瞬間に立ち会っているかのような臨場感がある。

壬生 智裕 映画ライター

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みぶ ともひろ / Tomohiro Mibu

福岡県生まれ、東京育ちの映画ライター。映像制作会社で映画、Vシネマ、CMなどの撮影現場に従事したのち、フリーランスの映画ライターに転向。近年は年間400本以上のイベント、インタビュー取材などに駆け回る毎日で、とくに国内映画祭、映画館などがライフワーク。ライターのほかに編集者としても活動しており、映画祭パンフレット、3D撮影現場のヒアリング本、フィルムアーカイブなどの書籍も手がける。

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