韓国女優コ・アソン演じる「若者の葛藤と幸せの形」 「ケナは韓国が嫌いで」出演への想いを聞いた
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子役から活躍を続け、老若男女から愛される韓国の国民的スター俳優コ・アソン(32歳)。最新主演作『ケナは韓国が嫌いで』(3月7日公開)では、「韓国は生きにくくて、夢が持てない」という現代社会を生きるリアルな20代女性の葛藤を体現する。
現実では現職大統領が拘束、逮捕されるなど社会全体が大きく揺れるなか、コ・アソンに韓国の若者たちの政治や社会への意識と距離感を描く本作について聞くと、過酷な競争社会で自殺率は世界でも最悪の水準という韓国の現実に言及した。
本作へ込める思いを「自分の生まれ育った国でも生きづらさを感じることがある」という彼女の真意に迫った。
意見が分かれてほしいと思って演じた
――『ケナは韓国が嫌いで』は、生まれ育った場所に生きづらさを抱える女性が人生を模索する姿を描きます。本作への出演を決めた理由を教えてください。
韓国は過酷な競争社会で、自殺率は世界でも最悪の水準です。この10年は社会を揺るがす大きな事件も続きました。しかし、韓国社会の特殊性を描くというよりは、自分の生まれ育った国でも生きづらさを感じることがある、というメッセージを感じました。ケナの困難に立ち向かう姿から希望を感じていただければと思い出演しました。
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