バーバリーCEOの高額報酬、今度は「可決」 英国の高級ブランドで起きていること
[ロンドン (ロイター)] - イギリスの高級ブランド、バーバリーの投資家の大多数が、16日木曜日、最高経営責任者クリストファー・ベイリー氏への数百万ポンドの包括決定賃金支払いに賛成した。昨年、同氏への報酬方針に反対したときとは対照的だ。
ベイリー氏はイギリスのFTSE100種総合株価指数に上場する企業の最高給取りの重役の一人で、投資家らは同氏の高報酬を疑問視していた。
昨年は高額報酬への反対票が多かった
ベイリー氏の包括決定賃金の金額および体制は、昨年の年次株主総会における投票で投票総数の53%によって反対されたにも関わらず、投票は拘束力を持っていなかったため、賃金支払いが実施された経緯がある。
とはいえ、昨年の却下事件を受けて、同社は報酬方針について、より明確に説明しようとしてきた。
バーバリーに14年間務める有力者であるベイリー氏は、同社の成功に貢献してきた結果、昨年チーフ・クリエイティブ・オフィサーおよび最高経営責任者に昇格し、アップルに移った前最高経営責任者のアンジェラ・アーレンツの跡を継ぐこととなった。
16日にロンドンで行われた今年の株主総会では、投票総数の92.3%が同社の報酬報告に賛成し、反対票はわずか7.7%だった。