男女がともに働き、熟年離婚という言葉も一般的になったいま、30歳で結婚するなら、夫婦の耐用年数は25年と保守的に見積もっておくべきだ。
住宅ローンを組む前に、「夫婦の耐用年数」も考慮に入れる
「子どもが成長するまでは」と仮面夫婦を貫き、婚姻生活(同居)を続ける夫婦も少なくない。
しかし、子どもが大学を卒業して社会人になる頃には「夫婦の耐用年数は過ぎているかも……」という疑問を封じ込めにくくなる。
実際のところ、そろそろ子どもに手がかからなくなる50代女性の中には「離婚とまでは言わないけれど、夫に単身赴任か一人暮らしをしてほしい」と考えている人が少なくない。
「夫が出て行けば介護が必要な実親、もしくは息子(娘)夫婦と住める」という声も意外に多い。
そして50代男性もまた「一人暮らしでのびのびしたい」と考えているものなのだ。
住宅ローンの年数が夫婦の耐用年数を超えれば、マイホームがジャンク化してしまう。
夫婦の耐用年数を超えたとき、夫婦がそれぞれ悠々自適に暮らしていくためにも、長すぎる借入期間はおすすめできない。
ペアローンか単独ローンかはさておき、いずれにせよ遅くとも高齢者(65歳)になる前に住宅ローンを終える必要があるだろう。
そのためには「家族全員の個室のある4LDK」をあきらめて、「子育て期間だけ少々窮屈な2LDK」といった選択も検討の余地がある。
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