コマツはここまでやる! 中国建機市場トップへの執念

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資本関係も出資先が一人前になれば解消。コマツ以外とも取引し、規模拡大の経済効果を還元してもらう。梶谷鉄朗・中国副総代表(生産・調達担当)は「三一のようなライバルとの取引も大歓迎。コマツのサプライヤーだといえば、どこでも信頼されますから」と言う。コマツのサプライヤーへの姿勢は温情によるものではないが、少なくとも今の三一には決して思いつかない「ウィン・ウィン」の思想が根付いている。

ITで偽物撃退 「最高値」を守る執念

コマツの機械は20トンクラスの油圧ショベルで100万元(約1300万円)。新車価格としてはキャタピラーと並び、中国市場で最も高い。これは建設機械にかかわる人なら誰でも知っている“常識”だが、ある面では間違っているともいえる。なぜならコマツの建機は、数年間稼働させた後に中古車両として売却した場合、最も高い下取り価格で引き取ってもらえるからだ。

実際の下取り価格は車両の状態によるが、きちんとメンテナンスされていれば新車の7掛けで引き取られる。しかもコマツの機械は故障が少なく、より多くの日銭という目に見える価値ももたらす。つまり購入から売却までの総費用で見た場合、最も「お得」なのがコマツの機械である(表参照)。 

  

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