本当に強い大学はどこか──。
比較可能な定量データを用いて本誌が毎年算出しているのが、この「本当に強い大学ランキング」だ。2006年から、指標や対象大学数に若干の変更はあるものの、ほぼ同じ方式でランキングを実施している。
対象は、800校以上に上る日本の大学のうち、今年3月に実施したアンケートに回答し、かつ2022年度の財務諸表が入手できた大学(
株式会社立大学や文部科学省管轄外の法人、大学院大学、専門職大学などは除外)で、国公私立合わせて546大学が対象だ。
ランキングでは、「教育・研究力」「就職力」「財務力」「国際力」の4つの視点で、その力を表す定量データを3~4選び、計13の指標で評価している。
各指標の数値は偏差値にしてポイント化し、平均偏差値を総合ポイントとして、高い順位並べたのが、このランキングだ。
そのトップ10を紹介していきたい。
東京大学が不動の1位
1位は東京大学(前年1位)。ランキング開始以来、不動の1位となっている。200億円を超える科研費を筆頭に、役員数や外国人学生比率、海外留学協定校数など多くの項目でポイントが高い。
2位は早稲田大学(前年2位)。海外留学協定校数714校が最多、外国人教員比率も高く、国際力で高い数値を示す。入学定員倍率が高い点などで評価を押し上げた。
3位の慶應義塾大学(前年3位)は、役員数が1769人でトップ。400社就職率も高かった。
4位に京都大学(前年5位)が浮上。科研費が東大に次ぐ額で、それ以外の各指標も高水準だ。
5位は東北大学が昨年の4位から1ランクダウンした。科研費や就職率、海外留学協定校数などが高水準だ。
以下、6位大阪大学(前年6位)、7位名古屋大学(前年7位)、8位豊田工業大学(前年8位)、9位東京工業大学(前年13位)、10位九州大学(前年9位)と続く。上位10位内に国立大7校、私立大3校と国立大優位の図式は変わらない。
11位以下についてや項目などの詳細・計算式については、こちらの記事で紹介している。
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