あと変わり種だと気象庁の食堂も一般利用できるんです。しかも営業時間は朝8時半から19時までで、なんと朝食メニューも提供しています。気象庁のそばに、夫のかかりつけの病院があるので、朝イチに採血してから診察までの空き時間を利用して朝食メニューを食べに行くことも。
地下エリアにあるので景色は楽しめないのですが、朝食メニューを利用している職員は少ないようで、ホールのような巨大な食堂でほぼ貸切状態で素朴な和朝食を食べています。令和2年に千代田区大手町から虎ノ門に移転したばかりなので、まだ食堂もピカピカです。
ランチタイムメニューは日替わり定食が税込750円。食堂が混み合うため、お弁当も売っています。13時半以降はカフェ営業となり、食事はカレーなどの軽食のみの提供となります。お弁当が残っている時はカフェタイムにも販売していることもあります。
「お役所食堂メシ」の醍醐味とは
一般利用できる、職員向けの食堂は他にもいろいろあるようで、最近では東京法務局などが入る九段第2合同庁舎の「東京チカラめし食堂」がネットニュースに取り上げられるなど話題になっていました。
職員向けの食堂にまぎれこんでご飯を食べるのは、おしゃれなカフェや、老舗のレストランでは味わえない、新鮮な楽しさがあります。
財布に致命的な打撃を与えないお手軽な価格の外食は、おっくうなお出かけのご褒美として最適です。「わざわざ行くほどじゃないけど、近所に行く際は立ち寄るのが楽しみ」という、ちょうどいい塩梅のワクワク感は、日常に彩りを添えてくれます。自分で自分のご機嫌をとりつつ、普通の日々を充実させることが、豊かな暮らしに繋がるのかもしれません。
「区役所行くの面倒くさいなぁ……」
とお出かけをしぶる夫に、
「区役所でランチ食べない?」
と提案すればあら不思議。
「早めに出ないとお弁当が売り切れるから、11時には出よう!」
と、タイムマネジメントをはじめるのです。
区役所の住民票を請求している待ち時間に、夫婦で向かい合って東京タワーを借景に日替わり定食を食べながら、退職後のお出かけ計画を立てる時間は、私たちにとってはこのうえのない贅沢だと思うのです。
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