JR南武線「ブルーインパルス飛行」で際立つ存在感 市政100年の川崎市を縦断する通勤通学路線

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さらに多摩区には登戸駅と稲田堤駅。登戸で小田急電鉄の小田原線、稲田堤で京王相模原線に乗り換えられる。登戸駅周辺は長く続いた土地区画整理事業が終盤を迎えており、駅前には高さ140m、地上38階の高層マンションが建つ予定だ。稲田堤駅は6月2日に南北を結ぶ自由通路が全面開通し、踏切を渡らずスムーズな往来が可能になった。

小田急小田原線は多摩川を渡った1駅目の登戸から柿生(かきお)までが川崎市内だが、その先の小田原方面は東京都町田市との境を何度も通過する。新百合ヶ丘から延びる多摩線ははるひ野まで、京王相模原線は稲田堤と若葉台が市内に位置する。

登戸駅
登戸駅は小田急小田原線との乗換駅(記者撮影)
南武線 稲田堤駅
自由通路が完成した南武線の稲田堤駅。京王相模原線とは徒歩で乗り換え(記者撮影)

鉄道の記念イベントでも展示飛行

ブルーインパルスは1964年と2021年の東京五輪開会式で会場上空にスモークで5つの輪を描くなど、全国各地の記念イベントや航空祭の目玉企画の1つになっている。

鉄道に限っても2016年3月の北海道新幹線、2022年9月の西九州新幹線、2024年3月の北陸新幹線敦賀延伸の開業日を盛り上げている。ただその人気のあまり、会場周辺では道路渋滞などの混雑を引き起こしてしまうといった課題もある。

等々力球場
「かわさき飛躍祭」メイン会場の等々力球場。奥には武蔵小杉のタワーマンション(記者撮影)

川崎市は飛躍祭のウェブサイトなどで「展示飛行時の等々力緑地周辺は大変混雑することが予想されます。展示飛行は等々力緑地外の飛行経路近辺でも観覧いただけますので、経路図をご覧いただき、混雑しない場所にて観覧いただきますようお願いいたします」と呼びかけている。

川崎市内を縦断し、通勤通学の足として日常の利用が多い南武線。市制100周年を祝うブルーインパルスの展示飛行の観覧でも活躍することになりそうだ。

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橋村 季真 東洋経済 記者

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はしむら きしん / Kishin Hashimura

三重県生まれ。大阪大学文学部卒。経済紙のデジタル部門の記者として、霞が関や永田町から政治・経済ニュースを速報。2018年8月から現職。現地取材にこだわり、全国の交通事業者の取り組みを紹介することに力を入れている。

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