東京貨物ターミナル「羽田アクセス線」予定地の今 休止中の「大汐線」活用、りんかい線結ぶ線路も

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大井北部陸橋
大井北部陸橋から望む羽田空港アクセス線の電留線予定地(筆者撮影)
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東京都は2月2日、東京駅と臨海地域を結ぶ新路線、通称「臨海地下鉄」について、りんかい線の運営を行っている第3セクター「東京臨海高速鉄道」が、計画検討の運行事業者に選定されたと発表した。

臨海地下鉄は、東京駅を起点として、銀座、築地、晴海、豊洲市場を経由し、終点の有明・東京ビッグサイト駅(仮称)に至るもので、総延長6.1km。終点はりんかい線の国際展示場駅近隣を予定していて、りんかい線との接続を視野に入れるという。

東京都が東京臨海高速鉄道に決めた理由として挙げているのが、羽田空港へのアクセスだ。JR東日本が2014年に発表し、昨年工事に着手した「羽田空港アクセス線(仮称)」に、りんかい線が含まれているからだろう。

羽田空港アクセス線の合流点

羽田空港アクセス線は、新橋・東京駅方面に乗り入れる「東山手ルート」、渋谷・新宿駅方面に向かう「西山手ルート」、国際展示場・新木場駅に乗り入れる「臨海部ルート」がある。

3つの路線が合流するのは、東京モノレール大井競馬場前駅の東1kmほどの場所にある、東京貨物ターミナル駅付近になるとのことだ。

ここから羽田空港に至る「アクセス新線」と、西山手ルートのりんかい線大井町―東京貨物ターミナル間は新設路線になるが、それ以外は既存の線路を活用する計画になっている。

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