「猫派の一条天皇」飼い犬に命じた"恐ろしい処罰" 中宮や清少納言も同情した「翁丸」の悲しい逸話

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光る君へ 大河ドラマ 清少納言 一条天皇
中宮や清少納言も憐れんだ、飼い犬の翁丸に対する処罰とは。※写真はイメージ(写真:surachetsh / PIXTA)
今年の大河ドラマ『光る君へ』は、紫式部が主人公。主役を吉高由里子さんが務めています。今回は『枕草子』に登場する、一条天皇が寵愛した猫と、犬を巡るエピソードを紹介します。
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一条天皇は猫を寵愛、官位も授ける

清少納言が執筆した『枕草子』には、帝(一条天皇)が寵愛した猫の話が載っています。

面白いことに、この猫は、五位の官位までもらい「命婦のおもと(御許)」という名前まで付けられていたのです。命婦は従五位下以上の女官のこと。御許は高貴な女性の敬称です。

そこからこの猫は、女猫であったことがわかります。可愛らしい猫だったということもあり、帝のお気に入りだった「おもと」。おもとには、乳母までおり、この乳母は「馬の命婦」と呼ばれていました。

現代においては、犬などのペットに名前を付け、服を着せたり、病院に連れて行ったり、家族のように接する光景をよく見かけますが、平安時代もある意味、似たような状況だったのです。

さて、ある日のことです。猫のおもとは、縁側でぐっすり寝ていました。それを、おもとのお世話係である馬の命婦が「お行儀が悪い。部屋に入りなさい」と、中に入れようとします。

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