人間関係が悪い会社で身を守るサバイバル術 離職率が低い会社は「不満」を言いやすい環境
「受動攻撃」とは自分が感じている怒りや不満などを直接口に出さず、間接的にあなたにぶつける行為です。
受動攻撃は、もとはアメリカの軍隊で、上官の命令に逆らえない部下が、わざと仕事を遅らせたりして、間接的に反抗心を表したことから生まれた言葉です。この攻撃は主に、無視・批判・妨害という3つの形で行われます。
目を合わせないようにしたり、聞こえないふりをするのは「無視」。「今日は冴えてるね! いつもピントがズレてるのに」とほめ言葉に辛辣な一言を付け加えるなどして、みんなの前で恥をかかせるのが「批判」。仕事になかなか手を付けず、「締め切りを忘れていた!」などと言って、あなたをわざと困らせるのが「妨害」です。
はっきり文句を言ってくる攻撃は、犬が吠えたり噛むようなわかりやすい攻撃。受動攻撃はハリネズミが丸まって背中のハリで防衛するように、相手が手出しできないように、壁をつくる自己防衛なんです。
この受動攻撃は、意識的または無意識的に行われます。実は、受動攻撃をする人は、子どもの頃に、支配的で怖い親に直接反抗できず、受動攻撃で反発していたり、親から受動攻撃を受けていた場合が多いんです。
その結果、親から学んだ歪んだコミュニケーションで、大人になっても他者に関わろうとしてトラブルになるんです。
ネガティブな感情を吐き出させてあげる
受動攻撃をする人は、表に出せない怒りや不平不満を抱えています。仕事を頼まれて「はぁ〜」とため息をつくのは「忙しいのに、この仕事も私がやるんですか?」とストレートに言えないから、遠回しに不満を表現しています。つまり、受動攻撃する人はあなたに「もっと、察して!」「配慮してほしい」と願いながら、言えなくて不満を溜め込んでしまった人なんです。
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