ミセスMVが示す日本人の「白人化された歴史認識」 過去にはももクロが「黒塗りメイク」で問題に
ラッツ&スターやももいろクローバーZの関係者が少しでもググれば、あのような愚行は避けられたはずだ。日本語における黒塗りの不幸な歴史に関する情報さえあったのだから、黒塗りをする前に調べなかった言い訳にはならない。黒塗りは物議を醸すものであり、慎重に扱われるべきものである。
番組の制作スタッフや演者たちは、日本人だから責任を問われることはないと考えたのだろうか?結局のところ、日本は太平洋に浮かぶ小さな均質な島であり、何世紀にもわたって世界から隔離されてきたのだから、日本人はあらかじめ無知であることを許されるべきなのだろうか?
「白人化された歴史」を教えられている
私がこの話を持ち出したのは、ミセスとこのMVの制作者にも同じことが当てはまると思うからだ。コスプレが正しいかどうかを確認するだけでなく、それ以上のことをきちんと調べ、意見ができる専門家が必要だった。その人物はコロンブスがコカ・コーラを宣伝するMVの題材として理想的かどうか調査すべきだった。
ほんのわずかな調査をするだけで、少なくともコロンブスが先住民にひどい仕打ちをしたことは明らかになったはずだ。そして、コロンブスの非人間的な残虐行為に苦しんだ人々が、人間以下の存在(この場合は類人猿)であることをほのめかすことさえ、無神経にもほどがある。
日本はとんでもなく「白人バージョン」の歴史を教わっているからなのか、日本人には今回のMVはかわいい、無害なものに思えるのかもしれない。日本のメディアや学校はそろそろ、ヨーロッパの歴史を美化して伝えるのをやめたらどうだろうか。光り輝くものはすべて金ではないのだ。
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