ミセスMVが示す日本人の「白人化された歴史認識」 過去にはももクロが「黒塗りメイク」で問題に

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ベートーヴェンは、歴史的に3人の中で最も議論の余地のない人物だが、ミュージックビデオの中では、類人猿の1匹にピアノを教えることで文明化を試み(ナポレオンから親指を立ててもらう)、もう1匹には人力車を引かせることで服従させる。

ナポレオンは彼らのピアノ演奏に勇気づけられたようで、類人猿に馬の乗り方を教えようとするが失敗。その後、類人猿たちは全員ナポレオンに敬礼し、明らかにナポレオンが自分たちを支配していることを認識している。

日本で繰り返される問題

そういえば数年前、J-POPアイドルグループ「ももいろクローバーZ」が、フジテレビの「ミュージックフェア」に、ドゥーワップグループ「ラッツ&スター」と並んで出演することになったのを覚えているだろうか。顔を黒塗りにした「ブラックフェイス」で。

ラッツ&スターは何年も前からそうしていた。彼らは、それが黒人とブラック・ミュージックへのオマージュだと主張している。驚くべきことだが、それが彼らの言い分なのだ。

特に問題だったのは、ももクロのメンバーたちも黒塗りにしていたことだ。彼女たちはブラックミュージックにオマージュを捧げていたわけではない。大人のバカ騒ぎに巻き込まれた無邪気な10代の若者たちだった。

日本における黒塗りについて、SNSでは大きな反発があり、何千人もの日本人が署名した嘆願書まで出された。そこでフジテレビは知恵を絞り、その土曜日の夜に放送されたミュージックフェアでは、黒塗りは編集されていた。

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