漫画でわかる!中学受験国語の読解力を上げる方法 接続語を意識すると読むスピードが一気に上がる

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接続語の用法で合理的に飛ばし読み

接続語の前をA、後をBとすると、「だから」「したがって」「そこで」「それで」「すると」「ゆえに」は、Aは原因・理由、Bは結果・結論、「つまり」「すなわち」「ようするに」はA=B、BはAのまとめ。「たとえば」は、BはAの具体例。「また」「並びに」「および」「そして」はABは同じレベル・似た事柄となります。

これらの接続語の典型的な用法を意識して文章を読めば、ABの一方から他方の意味を推測しながら読むことができます。この読み方によって読むスピードが一気に上がり、意味がわからない部分がなくなるという意味で正確性も増します。

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たとえば、急いでいる場合「AつまりB」という文があれば、「つまり」の段階でBの内容をAと同じと推測して、Bは軽く読む(あるいは読まない) 。また「AだからB」という文があれば、BにはAからふつう起きる事柄が書いてあるのであろうと考えて、Bは軽く読む(あるいは読まない)、という具合。これで文章全体の半分近くを軽く読んでスピードアップを図ることができます。

もちろん「あれ、なんだっけ」となって戻る場合もあるが、この場合はABの内容の一方から、接続語の用法を使って、他方を推測しながら、意味を確定する、という手順を取る。こうすることで多少時間はかかるが、文をより正確に読むことができるのです。

誰もが情報の発信者になれるこの時代、世の中の情報量が爆発的に増大しています。この「超情報化社会」を、「合理的な飛ばし読み」によって、切り抜けていきましょう。

善方 威 中学受験国語塾β(ベータ)国語教室代表

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ぜんぽう たけし / Takeshi Zenpou

早稲田大学法学部卒。中学受験国語塾 β(ベータ)国語教室代表(経営者、指導責任者)。東京都内に5教室を展開(千駄木、本駒込、南青山、白金高輪、お茶の水)。講師数約20名、受講者数約100名。
司法試験受験生時の塾講師のアルバイトにて「法律の問題の解き方を国語の問題の解き方に応用できる」ことを発見。以後、思考力を高める方法、および、国語の問題の解き方を追究。四谷大塚講師を経て、1994年文京区千駄木に日本初の中学受験国語塾 β(ベータ)国語教室を開設。以来、約700人の受験生を、独自のノウハウに基づく完全1対1の熱血指導で合格に導いている。

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春原 弥生 イラストレーター

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すのはら やよい

『かわいく、わかりやすく、庶民的』をモットーに 雑誌や書籍、広告等で活躍中。 学習参考書やビジネス書等様々なジャンルでマンガを手掛けており 楽しくわかりやすい表現方法に定評がある。似顔絵や独自の目線であたたかく伝えるイラストレポも好評。著書に『宝塚語辞典』(誠文堂新光社)、『ふたりの薄毛物語』(文藝春秋)など。共著に『マンガでおさらい中学数学』(KADOKAWA)『マンガでわかる! 1時間でハングルが読めるようになる本』(学研)など。中学受験を目指す娘と一緒に受験対策に奮闘中。

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