自社製じゃなくても「アップル」AIでの圧倒的強み アナリスト「iPhone以来の大きなイベント」

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Siriは10年以上の歴史があるが、アップルは音声アシスタントを放置してきた。このアシスタントはさまざまな要求を認識することができず、ユーザーをイライラさせてきた。また、個々のコマンドに従うようにプログラムされているため、実際に会話する能力は限られている。

生成AIは、ポッドキャストやビデオから抽出した話し言葉による会話で訓練されているため、Siriを改善できる可能性がある。その結果、人々の話し方を真似ることができるシステムになる。

Siriはより会話らしい会話ができるようになる

アップルによれば、Siriはユーザーが尋ねたことの文脈を記憶できるようになるという。例えば、誰かがミュアウッズ国定公園の天気を尋ね、後にハイキングのスケジュールを立てるよう頼んだ場合、Siriはそのハイキングがミュアウッズで行われることを認識する。

Siriはまた、iPhoneアプリの中で人々がしてもらいたいことをより多く理解するようになる。例えば、Siriに友人の写真を見せるように頼むと、Siriは写真アプリの中からそれらの画像を見つけて表示する。また、ユーザーの運転免許証の画像を見つけてフォームに入力するといったタスクを実行することもできるようになる。

アップルが実演した他の生成AI機能には、録音した音声を自動的に要約する機能、説明文を書くことで写真からムービーを作成する機能、背景の邪魔な画像を削除して写真をきれいにする機能などがある。

「これは投資家にとって、アップルが成功するためには製品にAIを組み込む必要があるということを示した点で、iPhone以来の大きなイベントだ」と、新興テクノロジー企業に投資するディープウォーター・アセット・マネジメントのマネージング・パートナーであるジーン・マンスターは語る。

「今日はAIをコアコンピタンスとし、消費者が求めるAI体験を提供できることを示すことが目的だった」

(執筆:Tripp Micklek記者)

(C)2024 The New York times 

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