東大生も納得「試験で緊張しない子」共通の"能力" 本番で難問に直面!パニックに陥らないワケ

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いかがでしょうか? 「自分の頭で考えない。『みんなはどう考えるか』を考える」というのには効果があるという話でしたね。

漫画でも描かれているとおり、「この問題は、どのように作られるのだろう?」「みんなはこの問題を、どのように解くのだろう?」と考えることで、解けるようになる問題というのも多いのです。

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またこの考え方は、試験で焦ってしまったときにも有効です。例えば試験本番で、難問に直面したときに、「どうしよう! 解けない!」とパニックになってしまうことってありますよね。

これは、「自分の頭で考える」ということだけをしていると、陥ってしまうミスですね。

「どうせみんな解けない」とスルーする

こういうときに緊張しない人というのは、「どうせこの問題、みんなも難しいと思っているんだろうな」と考えられる人です。

周りがパニックになっている中で、「自分だけではなく、ほかの受験生もこれは難しいと考えているはずだ。ということは、この問題以外で勝負が決まる可能性が高い。この問題はスルーして、別の問題で点を稼げるようにしよう」と考えるのです。

東大生の中には、カンニングにならないようにしつつ、周りの人がどんな表情で問題を解いているのかを確認していた、という人もいるくらいです。このように、自分が試験を受けているときでも、ほかの人はどう考えるかを思考することで、いい結果を得ることができる可能性は高まります。

また、東大生は「最初の5分で問題をざっと見て、どれが解きやすいか、どれが難しいかを確認する」ということをしている場合が多いです。

特に数学など、どの問題から始めても解ける科目に関しては、「客観的に見て、どの問題が解きやすいのか」を考えることは、とても有効な手段だと言えるでしょう。

他の人がどう考えるのか? 別の人だったらどう思考するのか? そういう客観的な思考をすることは、いろんな可能性を広げてくれます。みなさんぜひ意識してみてください。

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西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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