自民・木原誠二氏「定額減税」継続の可能性に言及 新たな物価対策、イデコ拡充にも前向き

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松山キャスター:去年決めた時点では定額減税は一回だけとするか、その後も続けるのかという議論があった。必要があれば、続けて何回か打つ可能性もあるか。

木原氏:定額減税の目的は官民でしっかりと物価高を越えていくこと、所得を上げていくことだから、仮に物価の状況が改善せず、なかなか乗り越えていけない(状況となり)、またデフレに戻る可能性があれば、来年も考えなければいけない。

松山キャスター:再び定額減税(を行うこと)もあるということか。

木原氏:私は(そう考えるということ)だ。

iDeCo拠出限度額の引き上げを検討

松山キャスター:もうひとつ、経済対策として政府与党内で注目されているのが、個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」だ。この拠出限度額を引き上げようという動きがあると聞いている。実現の見通しは立っているのか。

木原氏:これは年末に向けて税制改正の議論になるから、実現の可能性は今後議論することだ。だが、知っての通りNISA(ニーサ、少額投資非課税制度)を拡充した。イデコも拡充していく、拠出額を増やしていくことが国民の資産形成に寄与していく。私自身は前向きだ。

松山キャスター:いま月の拠出額は、自営業、フリーランスが6万8000円、(企業年金がない)会社員や専業主婦(夫)が2万3000円などとなっている。これをどれくらいの幅で拡充していくのか。

木原氏:どれくらいという議論はまさにこれからだ。企業型確定拠出年金の恩恵を受けない自営業、フリーランスの人たちにもしっかり資産形成の機会を持っていただくという意味では、(イデコ拡充に)前向きに取り組むべきだ。規模についてはこれからしっかり議論したい。

iDeCo現在の掛け金上限額
(写真:FNNプライムオンライン)

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