小学生がネット検索で調べまくる謎の人物 「嵐」や「AKB48」よりも関心が高いのはなぜ?
まずはランキングの出どころであるヤフー本社を直撃。ルイ・ブライユなる人物はいったいいつから、こんなに検索されているのか?担当者から提示されたデータを見て驚いた。2013年には、あらゆる人物を抑えて小学生のネット検索数1位が「ルイ・ブライユ」だった。
次に街頭調査だ。道行く大人に「ルイ・ブライユを知っていますか?」と聞いても、「知らない」という答えばかり。今度は日本の最高学府、東京大学の学生たちに話を聞いてみたが、ここでもルイ・ブライユを知っている学生は誰ひとりいなかった。大人はほぼ誰もわからない。取材班の認識と同じだった。
となると、当事者を直撃するしかない。取材班はある小学校を訪れた。
答えは国語の教科書の中にあった。小学4年生で習う文章の中に、ルイ・ブライユの名前を発見したのだ。
ルイ・ブライユとは、およそ200年前にフランスで点字の基礎を発明した人物だという。なるほど、たしかに教科書に載ってもおかしくない、偉業を成し遂げた人物だ。
それにしても教科書には、国内外の偉人はたくさん載っている。なぜルイ・ブライユだけが、小学生にネット検索されまくっているのか。
実は全国の半数以上の小学校で教材となっている教科書のなかで数年前から、「調べ学習」と言う授業が開始された。題材にされたのが、「ルイ・ブライユ」というキーワード。小学生たちにみずから物事を調べさせ、学ぶ力を育むというのである。結果、小学生たちは、学校や自宅のパソコン、タブレット、あるいはスマホなどで、インターネット検索をかけまくったというワケだ。
ルイ・ブライユってこんな人
そんな事情だから、ヤフーの担当者も、最初は「ルイ・ブライユ」が誰なのか、皆目見当がつかなかったという。そこで、ヤフーは小学生の相次ぐ検索に応えるために、ルイ・ブライユの半生をまとめた特設ページをつくった。その記事をまとめさせていただこう(「Yahoo!きっず学習」より)。
中には友達に答えを教えてもらうズルをしている子どももいるかもしれないが、今回のランキングを見る限り、小学生の大半が学校の「調べ学習」で出された課題に対して、愚直にネット検索をかけて調べているということが明らかになった。
何でもある程度のことは、ネットで調べればわかる。それは大人も子どもも条件は同じ。使い方によっては子どもが大人を上回る知識を得ることもできる時代になっているということだろう。
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