日経平均の今年の高値はいくらになるか バブルが膨らめば20~30%暴落の危険性

✎ 1〜 ✎ 42 ✎ 43 ✎ 44 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

東京証券取引所が発表する投資主体別の売買動向を集計してみると、2013年、2014年、2015年(1月~5月)の海外投資家の買い越し額が15兆1196億円、8526億円、2兆7749億円であるのに対して、個人投資家の売り越し額は8兆7508億円、3兆6323億円、4兆1994億円となっています。

ところが、海外投資家と官制の買いが高値を追いかけ合うなかで、これまで慎重な姿勢を貫いてきた国内の機関投資家はもちろん、個人投資家のなかにも、「押し目は期待できない(なかなか下がらない)」と見て、買わざるをえないと考える人が徐々に増えてきているようです。

これは投資主体別の売買動向を見ても明らかなのですが、一般的に個人投資家は「下がったら買い、上がったら売り」の逆張りを好む人々が多いという事実があります。

個人投資家が動けば、日経平均は2万4000円以上も

ですから、取り立てて大きな押し目がなく高値を更新し続けている相場では、空売りで失敗している個人投資家が多いと聞いていますし、「買い」しかやらない個人投資家の口座には現金が貯まり続けています。
2015年の売り越し額だけでもすでに2014年の売り越し額を超えているのですから、現時点の個人投資家の買い余力は凄まじい金額となっているに違いありません。

2013年から一貫して売り主体となってきた個人投資家の動向によっては、日経平均の高値が2000円~3000円上振れることになっても不思議はないと思います。

個人投資家が上昇相場にこれ以上乗り遅れまいと、大幅な買い越しに転じるようになってくると、日経平均は2万4000円~2万5000円になってもおかしくはないし、これまでの姿勢を保ち続ける個人投資家が多ければ、高値は2万1000円~2万2000円で落ち着くのではないかと、感覚的には見ているところです。

次ページ「山高ければ谷深し」の懸念
関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事