「ポイントは2つ」と言ってはいけない! 本当に優秀な人は自分の考えをどう伝えるか

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こうした際によく「それってMECE(ミーシー)?」と、挙げた項目にモレやダブりがないことばかりを気にしている人がいますが、MECEとはロジカルシンキングの手法のひとつでしかありません。それよりも大事なのは説得力のあるロジックとストーリーです。

“なんちゃってデキる人”の3つの口ぐせ

“なんちゃってデキる人”と”本当にデキる人”は、よく使うフレーズにも違いが表れます。一部のビジネス本や評論家の影響でしょうか。ビシビシと押しの強い発言をする人の仕事の仕方が、グローバル流で優秀であるという歪んだイメージがあるような気がします。その誤解を背景に、本当に優秀な人が決して口にしないような言葉が口ぐせになっている”なんちゃってデキる人”を時々、見掛けます。

優秀な人が使う言葉と誤解されている“なんちゃってデキる人”の口ぐせは3つあります。本当にデキる人の言い方と比べながら見てみましょう。

①「Yes but」
相手に意見を言うときは「Yes but(そうですね、でも)」という表現が好ましいとされています。つまり、「ココをこうしたらもっとよくなりませんか?」という提案型の発言です。ところがこれは、なんちゃってデキる人の口ぐせのひとつです。「Yes(そうですね)」と肯定しても、その後に続く「but(でも)」で相手に自分が否定されたという印象を与えてしまいます。決していい気持ちはしません。

本当にデキる人はなるべく否定形を使わず、「Yes and(そうですね、そして)」と肯定したうえでさらに「ココをこうしたらもっとよくなりそうですね」とアイデアを盛る言葉を使います。相手に自分が承認されていると感じてもらえるので、「and」以降の意見が受け入れられやすくなります。

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