自民・松川るい氏「プーチン氏の逃げ道は中国のみ」 切羽詰まったあげく「永遠の友情」を演出

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橋下徹
(写真:FNNプライムオンライン)

沖縄県民の避難計画すらない

橋下徹氏(弁護士、元大阪府知事):台湾は大切なパートナーだ。櫻井さんが言うように、日本がやるべきことはしっかりやらなければいけない。政治家には注意してもらいたい。ロシアの話でも出たが、日本の力、継戦能力をしっかり見極めた上で、継戦能力がない中で粋がった発言をすることだけは絶対やめてほしい。ロシアによるウクライナ侵攻でも西側諸国の政治家はロシアの継戦能力を完全に見誤った。

あと5年、10年、ロシアが継戦能力があるとして、ロシアは完全に国際法違反で非難に値するのだが、現状はどうかと言えば、ウクライナの一般市民がどんどんどんどん命を落としている。こういう状態にしないためにも、まずは日本の力をしっかりつける、継戦能力をつける。

残念なことに、いまは沖縄県民の避難計画すらない。沖縄県にシェルターもない。防衛力強化は必要だが、こんな中で威勢のいい言葉だけを言うのは、むしろ台湾の人にも迷惑がかかる。台湾がいざという時には日本が一緒に死んでくれるのだと思って強気になってしまったら、えらいことになってしまう。もちろん台湾をサポートすることは必要だ。

中国の指導者は偉かったなと思う。鄧小平氏は韜光養晦といって、自分たちが力をつけるまではずっと黙っている。力をつけてからアクションを起こしに来ている。政治家の皆さんには力をつけるまで粋がるのはやめてもらいたい。

松川氏:今の話は正しいと思う。静かに協力を深めていくことが大事だ。台湾は日本にとり戦略的に非常に重要で、台湾が今のような強権的な中国の支配下に置かれることになれば、中国に日本の生殺与奪権を握られてしまう。台湾はシーレーンだからだ。もちろん歴史的な紐帯もある。頼清徳新総統の「共に生き共に死ぬ」という発言は比喩だと思う。

しかし、それほどの重要性があって、であればこそ、必ず台湾有事を抑止するために何がベストな方法なのかを現実的かつ真剣に考えて、日米同盟でしっかり支える。静かに協力を深めていくことが必要だ。

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