IT記者が心底驚いた「GPT-4o」本当の目玉機能 AI二次元キャラと恋愛する時代がやってきた

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OpenAIは、こうした遅延問題に対処するためGPT-4oに「ネイティブ・マルチモーダル・サポート」という機能を取り入れた。音声プロンプトをまずテキストに変換するのではなく、音声を取り込んでダイレクトに分析する機能だ。

これにより、ChatGPTのデモにウソがなかったとすれば、大半のユーザーが遅延にほとんど気付かないレベルまで会話は速くて流れるようなものになっている。

異次元の「主観体験」、恋愛は必然

このような改良によって、これまでとははるかに異なる主観的体験が得られるようになった。以前のAIアシスタントが、冷静な図書館司書と話しているような感じだとしたら、新しいChatGPTはフレンドリーでおしゃべりな同僚のように感じられる(時折ナンセンスなことを並べ立てる同僚ではあるが、誰にもそのような同僚が1人はいるのではないだろうか)。

これらのデモや、アップルがOpenAIのテクノロジーをiPhoneで使用する協議を進めており、生成AIを搭載した「Siri」の新バージョンの準備をしているといった最近のAI関連ニュースは、冷たく人間味のないAIヘルパーの時代が終わりに近づいていることを示唆している。

それに代わるものとして私たちは、遊び心のある知性、基本的な感情的洞察、幅広い表現モードを備えた、『her/世界でひとつの彼女』のサマンサのようなチャットボットを手にしつつあるわけだ。

こうしたものに嫌悪感を抱くユーザもいるかもしれない。だが、多くの人は新種のAIアシスタントが気に入り、高く評価するようになるだろう。そして、中にはセオドアがそうだったように、必然的に恋に落ちるユーザも出てくるはずだ。

私から見て、13日のデモで最も印象的だったのは、ChatGPTに対するOpenAI従業員の話しかけ方だ。彼らは絶えず人に話しかけるように、敬意を持って接していた。「やあ、ChatGPT、調子はどう?」と尋ねてから質問を浴びせることが多かった。難しい応答をうまく決めると、従業員たちは歓声を上げる。まるで早熟な子どもを応援するような調子で、だ。

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