高2で自宅が火事に、「悟った」運命の切り拓き方 「いまある状況」「いまの自分」をどう見るか

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その日も帰宅したときには憔悴した様子を見せていたものの、心配した親戚が集まってきて謎の宴会状態になったら気が大きくなってきて、「こんな火事なんて運命だ」などと言い出す始末。

「自分が原因だろ、ふざけんな!」と声を荒らげたところを近所の電気屋のおじさんから、「わかる。気持ちはわかるけど、ここはがまんしろ」と止められたりして、なんだかホームドラマの登場人物みたいになっちゃったな、などと感じたりもしたのでした。

そんな経験があったからこそ実感できたことがありました。それは、「起きてしまったものは仕方がない」ということ。

起きてしまったことは厳然たる事実です。元に戻したいと思ったとしても、時間を巻き戻すことは決してできない。悲観したところでなにも変わらないのだから、ただ受け入れるしかない。そう感じたわけです。

そしてその先に、ひとつの重要な答えを見つけたのでした。

起きてしまったことを変えられないのだとしたら、すべきことはただひとつ。「では、ここからどう進んでいくべきか」を考えることだ、と。

これは、とても大切な気づきだったと思っています。そこからどういう選択をするかによって、人生は大きく変わるものだと実感できたから。そしてそれは、この世界を生きるすべての人にあてはまることでもあるはずです。

「いまある状況」を別の角度から見てみる

「起きちゃったことは仕方がない」などとことばにしてしまうと、なんとなく無責任なことのように、場合によっては軽そうにも聞こえるかもしれません。「だって、しょーがねーじゃん」みたいに。

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