息子を「世界一の富豪にする"実験"」の意外な効能 子供には「投資」ではなく「ビジネス」を教えよう
新NISAも始まり、子どもへの金融教育が盛り上がっている。
資産形成のための投資教育を始める人も多いが、圧倒的に大切なのは「お金がもらえる理由」を知ることだ。
お金がもらえる本質的な理由
このガチャガチャというビジネスを通じて、息子さんはただ商品を売ることでお金がもらえることでなく、誰かの役に立つことでお金がもらえるという重要な教訓を学んでいる。
人々が商品やサービスにお金を払うのは、それが自分にとって価値があると感じたとき。誰かを喜ばせることができれば、それに見合った報酬を得ることができる。
より多くの人々の幸せを考えることで、その対価としてより多くの収入を得られることを自然と理解できる。
当たり前だと思うかもしれないが、それを実感できる子どもはどれほどいるだろうか。サラリーマン人口の多い現代では、会社で朝から晩まで仕事をするからお金がもらえると考えるのが一般的だ。学生時代にアルバイトをしても、賃金は働いた時間に対して支払われる。
こうした生活を送っていると、自分の労力がどのように社会に役立っているかを考える機会が生まれにくい。
「時間を使うからお金がもらえる」という認識から、「誰かの役に立つからお金がもらえる」という実態に気づくには、大きな思考のジャンプがある。これを早いうちから知っているかどうかで、働くことへの向き合い方が大きく変わる。
会社で働く際も、「自分の時間を売る」だけでなく、「誰かの役に立っている」という意識で仕事をすることが、自分にとっても社会にとってもより幸せにつながるだろう。
その意味では、家庭内でお手伝いさせてお駄賃を払うのも有効かもしれない。しかし、家族や友人に対して、損得勘定で行動する考えを育てかねない。それに、実社会で求められるのは、知らない人が喜んでくれるには何をすればいいのかを想像する力だ。
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