マンション内見「急いで・たくさん」の落とし穴 内見の前にやっておいたほうがいいことがある
この一件後も、大した負荷をかけたわけでもないのに作り付けの棚が壊れたり、床鳴りが気になったり、巾木(はばき)の浮きに気づいたりと、大小さまざまな不具合に見舞われた山田さんは、たまりかねて不動産会社にクレームを入れました。
しかし、不動産売買契約における契約不適合責任の期間中であるにもかかわらず、納得のいく対応をしてもらえず、裁判沙汰になってしまったのです。
気になる物件「即内見!」の前に
マイホームは人生でもっとも高い買い物です。
絶対失敗したくないのは当然ですが、現実には物件を買った後になって住みづらさを感じたり、思いがけない不具合を発見したり、とんでもないトラブルに見舞われて後悔する人は、残念ながら非常に多いのです。
山田さんは、家を買おうと思い立ってからすぐにネットで物件情報を集めました。「新築にはないレトロさが味わい深い」と中古のリノベーション物件を集めたサイトをよく見ていました。
しかし実際に中古物件を見に行くと、室内の内装など見た目の新しさに目が行き、その他の部分(設備のチェックや、管理状況の確認など)をほとんどスルーして購入を決めてしまったのがいけませんでした。
「そろそろ家を買おう」と思い立ったときに真っ先にやるべきことは、自分がマイホームを買うにあたって「譲れない条件」を洗い出すことです。
いきなり不動産ポータルサイトをチェックし、内装や外観が気に入った物件を見学に行く人が多いですが、これはおすすめできません。順序としては、
②その条件をもとに物件を探す
③物件が見つからないことも多いので、その際は条件を見直したうえで物件を再度探す
④絞り込んだ物件を実際に見学する
という流れが望ましいでしょう。
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